ひこにゃんが日本学生野球憲章に抵触?準優勝の記念撮影がなぜ商業的な利用になるのか?

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2022年3月に開催された第94回春の選抜高校野球大会は、大阪桐蔭高校が圧倒的な力で優勝を飾りましたが、準優勝の滋賀県・近江高校の活躍も忘れてはいけません。

まだ選抜高校野球の興奮冷めやらぬなか、なんとも興ざめな話題が目に入りました。

準優勝の報告のために近江高校の地元・彦根市役所を訪問した際にサプライズで登場したひこにゃんとの写真撮影に県の高校野球連盟からなんともお固い見解により日本学生野球憲章に抵触する恐れありと示したのである。

ひこにゃんは、彦根市のPRを行う地元キャラクターであるため、もちろんと言っても過言ではなく、選抜高校野球準優勝という祝い事の場には登場しても全く違和感のない登場であったはず。

もちろん近江高校の選手も地元の人気キャラクターであるひこにゃんとの記念撮影を行うなど、ごくごく普通の行為だったと思われます。

なぜ今回の行為が日本学生野球憲章に抵触するのか?調べてみました。

*本ページは商品、サービス等のプロモーションが含まれています。

 

ひこにゃんが日本学生野球憲章に抵触?

ひこにゃんとの写真撮影が日本学生野球憲章に抵触する恐れありということだったので、まずは日本学生野球憲章について調べてみました。

日本学生野球憲章の第2条(学生野球の基本原理)に以下内容が記載されていました。

以下、日本学生野球憲章より抜粋

第2条(学生野球の基本原理)
学生野球における基本原理は次のとおりとする。
①学生野球は、教育の一環であり、平和で民主的な人類社会の形成者として
必要な資質を備えた人間の育成を目的とする。
②学生野球は、友情、連帯そしてフェアプレーの精神を理念とする。
③学生野球は、法令を遵守し、健全な社会規範を尊重する。
④学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用
 しない。
⑤学生野球は、一切の暴力を排除し、いかなる形の差別をも認めない。
⑥学生野球は、アンチ・ドーピングの教育、啓発、対策への取り組みを推進
する。
⑦学生野球は、部員の健康を維持・増進させる施策を奨励・支援し、スポー
ツ障害予防への取り組みを推進する。
⑧学生野球は、国、地方自治体または営利団体から独立した組織による管
理・運営を理念とする。

今回の県高野連の見解は、上記学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない。”部員を商業的に利用しない”に対して敏感に反応したものと思われます。

では、なぜ準優勝の報告に訪れた近江高校野球部の選手とひこにゃんの記念撮影が商業的な利用と見なされたのかといった点が気になるところですよね?

そこで近江高校の選手とひこにゃんの記念撮影が商業利用の可能性について調査しました。

 

ひこにゃんと準優勝の記念撮影がなぜ商業的な利用になるのか?

あらためてひこにゃんの仕事内容について調べてみると公式サイトに記載されている”仕事”は、彦根市のPRとして彦根城天守前広場や彦根城博物館に毎日登場することとなっています。

またひこにゃんは、とても人気のキャラクターであるため、平成22年7月1日以降は、彦根市のキャラクターとして商標管理し、有償による使用となっています。

さらに人気キャラクターであるひこにゃんは、たくさんのキャラクターグッズも販売されています。

上記内容からひこにゃんは、とても商業価値のある人気キャラクターであり、写真掲載によってさまざまな利益を生み出す可能性があるわけです。

このため、今回近江高校の野球部選手とひこにゃんの記念写真も営利目的として、日本学生野球憲章の第2条④の部員を商業的に利用しないによって抵触の恐れがあると判断されたようですね。

 

ツイッターの声

ツイッターに掲載されている声を確認してみると今回の騒動と見解そして県高野連の判断については、抗議する声が多く見受けられますね。

ひこにゃんも近江高校の野球部選手も普通にごく自然な振る舞いをしただけなのにということなのではないでしょうか。

 

ひこにゃんが日本学生野球憲章に抵触?準優勝の記念撮影がなぜ商業的な利用になるのか? まとめ

今回は、春の選抜高校野球で準優勝の滋賀県・近江高校が地元彦根市に報告のため訪問した際に地元に人気キャラクターであるひこにゃんと記念撮影したことが日本学生野球憲章に抵触する恐れとの話題について調べました。

従来であれば、ごく自然な行為でも最近はコンプライアンスの徹底から柔軟性に欠ける対応も多く目立ちます。

日本高野連は、「自治体キャラクターとの写真撮影について明確なルールがないため、今回の措置をおこなった」としているが、さらに厳しい措置に至らないよう最適解に至ることを願うばかりです。

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