”小山ロール”で有名な人気洋菓子店「パテシェ エス コヤマ」が違法残業で書類送検されたことが話題になっています。
パティシエエスコヤマは長時間労働について、労基署から過去に2度の是正勧告を受けていますね。
今回、パティシエエスコヤマが書類送検された理由に、なんと月342時間にも及ぶ残業時間を強いられた社員もいると報道されています。
一般的には労働時間における「過労死ライン」は月100時間とされている事を考えるとパティシエエスコヤマで行われていた過酷な労働はブラック企業と指摘されても致し方ない状況になっています。
本記事では、なぜ人気洋菓子店のパティシエエスコヤマで違法な残業が繰り返されるのか、書類送検に至るまで、パティシエエスコヤマはブラック企業の改善に取り組めなかったのか調査しました。
パティシエエスコヤマはブラック企業で違法残業を繰り返すのはなぜ?
三田の人気洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」幹部ら書類送検 残業342時間、労基法違反疑い https://t.co/mmJanglOSG#エスコヤマ #神戸新聞 pic.twitter.com/GrSWnn6sZL
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) January 21, 2022
今回書類送検となったパティシエエスコヤマですが労働基準監督署から過去に2度の是正勧告を受けている事実があります。
製造部門の従業員らに100時間以上の時間外労働
・2018年1月15日
・2021年1月14日
時間外労働については、過労死リスクを考慮した残業時間として100時間以上は危険と言われていますが、今回書類送検となった対象は、パティシエエスコヤマの従業員11名で中には、月342時間もの残業をした社員もいたようですから、かなり過酷な状況で作業されていたことが伺えます。
労基署からの是正勧告を2度受けながらも、なぜ繰り返し違法残業が行われてしまったのか、調べたところ企業運営における課題が確認出来ました。
・1回目(2018年1月15日)の是正勧告の対応について
当時の管理本部の部長が是正勧告の対応を行い、代表である小山進氏への報告が行われておらず、対応した部長が、小山氏に代わり”是正報告書”に押捺したことが報道されています。
さらに対応した部長は、2019年に退職しており是正勧告を受けた事実すら他の社員は知らなかったのです。
・2回目(2021年1月14日)の是正勧告の対応について
2度目の是正勧告については、現在の管理本部次長が対応し、労基署がパティシエエスコヤマに来たことは代表の小山氏に報告を行ったが是正勧告を受けた事実を報告しなかったとなっています。
・長時間労働に対するパティシエエスコヤマの考え
社員の”学びたい”と考える意欲とパティシエエスコヤマの”技術習得にかかる時間”に認識の相違があり改善の余地あり。
パティシエエスコヤマでブラックな長時間労働の理由を徹底調査
今色々も話題のエスコヤマに行ってきました〜🚗
季節限定のコヤマロール マイルドショコラ味、クリームパンのショコラ味をゲット👍😋 pic.twitter.com/uIG2OVmTnh
— hiroshi (@okahironn) January 22, 2022
そもそもパティシエエスコヤマでは、なぜブラックと思われるほどの違法な長時間労働が行われるのか、その理由について調査しました。
パティシエエスコヤマ代表である小山進氏の考え方
パティシエエスコヤマ公式サイトの採用情報には、パティシエエスコヤマに就職を希望される方への小山進氏の思いが綴られています。
まず最初に”パティシエエスコヤマで働くことは大変です”という文章ではじまります。
この後、小山進氏の思いが語られるのですが要約するとパティシエエスコヤマで働くには「プロの仕事」を行う事を目的に参加するように、そしてそのプロの仕事とは、パテスリーすなわち”作り手の個性”が大事であり、その個性を磨き出すための場であるとおっしゃっています。
小山進氏の過去の報道を見ると”やりがい搾取”という言葉を見つけました。
「やりがい搾取」とは、従業員に対して”仕事のやりがい”を強く意識させることにより、経営者が本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為
小山氏は、1964年生まれの57歳、小山氏自身もこの”やりがい搾取”の時代で育ち、パテシェとしての才能を開花されたので、その時代の自らの思いを伝えているのかもしれませんね。
パティシエエスコヤマ社員の技術習得への思い
ではパティシエエスコヤマの社員あるいは、パティシエエスコヤマに就職したいと思う方々はどのような思いなのでしょうか。
パティシエエスコヤマの公式サイトで採用における小山進氏の思いは、明確に伝えられておりパティシエエスコヤマの門を叩く際には、必ず小山氏の思いは告げられることは明らかでしょう。
その上で、パティシエエスコヤマで共に働く事を選択された方は、少なくとも小山氏がいう”作り手の個性”を磨き上げようと取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。
パティシエエスコヤマの離職者については、十分な情報を得ることは出来ませんでしたが、過酷な時間外労働の環境下においても小山氏の方針に共感する人は、高い志を持ってお仕事をされているのかもしれませんね。
パティシエエスコヤマにおける仕事量の多さ
パティシエエスコヤマの残業時間について、やりがい搾取との見方も多いが、今回問題視されている時間外労働時間における自己研鑽の時間は含まれていないというのが、労基署の調査内容であるようです。
自己研鑽ではなく、本当の労働時間だけでカウントされたのであれば、パティシエエスコヤマは相当な仕事量を抱えていることが予想されます。
公式サイトで公開されている人気の小山ロールやバームクーヘンの予約状況は、3月まで開示されているが、一部商品は朝の時間帯の予約はすでに受付が終了しているものも見受けられる。
パティシエエスコヤマにおける長時間労働の理由は、その他にも原因はあると思いますが、小山氏が掲げる「プロの仕事」としてお菓子作りにひたむきに取り組むパティシエの方々の情熱が長時間労働を生む出す原因のような気がします。
パティシエエスコヤマはブラック企業で違法残業を繰り返すのはなぜ?長時間労働の理由を徹底調査 まとめ
いかがでしたでしょうか、パティシエエスコヤマはブラック企業で違法残業を繰り返す原因や、長時間労働が生じてしまう労働環境について調べました。
パティシエエスコヤマの違法残業の時間に目を向ければブラック企業と言わざるを得ない状況であることは否めないが、代表である小山進氏の考える理想像に近いパテシェを育成するために取り組まれていることが裏目にでているようである。
とはいえ、過労死リスクとされる月100時間以上、ましてや月342時間の残業時間が認められる訳はありません。
人気洋菓子店であるパティシエエスコヤマは、まさに「プロの仕事」を極めるためにも企業としても一流であって欲しいと思います。
以上 パティシエエスコヤマはブラック企業で違法残業を繰り返すのはなぜ?長時間労働の理由を徹底調査 最後までご覧いただきありがとうございました。
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